新しい北棟を紹介します

施設概要

平成29年10月5日に完成した北棟は、建築面積2,210.52㎡・延べ床面積4,346.51㎡で鉄筋コンクリート地上2階建て耐震構造です。1階には健診センター、訪問看護ステーションのほか、PET-CT、SPECT-CT、Linac(リニアック)など最新の検査・治療機器が配備され、2階には健診センター、美容外来、レストラン、北棟講堂などが配置されました。

健診センター

 北棟健診センターは、平成29年11月上旬のプレオープン、平成30年1月の本格稼働を目指して様々な準備を行なっています。日帰りドックの受入枠数を増やし受診者の要望に応えるとともに、オプション検査としてFMD(血管内皮機能)検査、体成分測定検査も新たに取り入れました。また、通院ドック、血管機能検診、PET-CT検診のコースも新たに増えました。
 新しい施設・機器を揃え受診者の皆様に満足いただける健診センターづくりを進めます。

日帰り人間ドック
 予約枠を大幅に増やし、1日最大20名様の健診が可能となりますので、ご希望に添った健診日の予約を行っていただけます。
 これまでは私服での健診を行っておりましたが、これからは皆様全員に更衣室で健診着に着替えていただき、リラックスして検査を受けていただけます。
 また女性の方への配慮として、婦人科検査や乳がん検査を行う女性専用のスペースを用意しておりますので、男性の目を気にせず検査を受けていただくことができます。 
日帰り人間ドックは、お忙しい方や長時間家を空けることのできない方にお勧め致します。
 
1泊2日人間ドック・通院(2日間)人間ドック
 日帰り人間ドックに比べ検査項目が多く、より幅広い検査を2日間かけて行います。
 1泊2日人間ドック専用の待合部屋があり、お一人につき1台ずつリクライニングソファーをご用意しておりますのでゆったりと本を読んだり、横になったりしながら過ごしていただけます。
 宿泊場所は伊那市内の宿泊施設を検討しております。また2日間のお食事も付いております。 
 1泊2日人間ドックは、体に負担を掛けずゆっくり検査を受けたいご高齢の方、人間ドックを兼ねて休息を取りたい方、より幅広い検査を受けられたい方にお勧め致します。
 また、健康講座など退屈せずに2日間過ごしていただけるようなスケジュールを検討しておりますのでご期待下さい。
 
血管機能検診
「血管機能検診」は平成30年1月から始まった新しい健診メニューです。
動脈硬化などの検査行い、血管の状態を調べる検査です。動脈硬化の危険因子である肥満、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常のある方、喫煙歴のある方、血縁者に心臓病や脳の病気を持った方がいる方にお勧めします。
 
PET-CT検診
がんの早期発見を目指して、北棟に新しく設置された検査機器を利用して、上伊那では初めてとなる「PET-CT検診」が平成30年5月から始まりました。
「がん細胞は正常細胞に比べ数倍のブドウ糖を取り込む」というがん細胞の性質を利用して、がんを発見するPET 検査と、臓器などを画像撮影するCTを組み合わせた検査になります。
 この検査では、1回の検査でほぼ全身の病巣の有無・形状・大きさなどを、総合的に診断することが可能となります。
 
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美容外科

 北棟が完成し、美容外科外来は、本館の形成外科外来から分離して、北棟の2階に移動し、美容外科らしい雰囲気になりました。診察室・レーザー室3室・処置室5室に加えて、写真撮影室・スキンケア指導室・パウダースペースを備え、患者さんが来院されてから受付・化粧落し・写真撮影・診察・治療・スキンケア・メイクまでの流れが、滞りなくスムーズにできるよう配慮された設計となっています。待合室も美容外科の患者さん専用となりました。
 新しい治療器として、赤あざの治療レーザー・腋臭症の治療機器・肌のたるみ治療機器を導入予定です。また、吸収性の糸による外来で出来るフェイスリフト処置なども行っていく予定です。

美容外科の詳細についてはこちらから

放射線検査装置

①PET-CT(ペット・シーティー)
 PET-CTは、PETとCT装置を一体化した装置で、両検査を同時に短時間で行えます。PETではがん細胞の活動情報を知ることを得意とし、解剖情報のCT画像を重ね合わせることにより正確な診断を行うことができます。
PET-CT検診のページへリンク
 
②SPECT-CT(スペクト・シーティー)
 SPECT-CTは、従来のSPECT(シンチグラフィー)の機能画像にCTによる解剖学的画像を融合させ、PET-CTと同様に核医学画像の診断精度を向上させ、より正確な病変部位の検出を行うことができます。
 





放射線治療装置

 リニアック(放射線治療装置)は、体の外側から放射線を照射し、主にがんの治療を行う放射線照射装置です。今回導入される装置は高度な放射線治療(IMRT、IGRT)を可能とし、最先端がん治療に貢献します。

 当院で行う予定の高精度放射線治療について紹介します。

1)画像誘導放射線治療:IGRT
治療直前にリニアックに付随した診断X線装置(OBI、ExacTrac)を用いてX線写真やコーンビームCT(CBCT)を撮影し、基準画像と比較することにより、寝台位置のわずかなずれも確実に算出して修正を行うシステムです。
 

図1. 前立腺IMRT
   線量分布図
2)強度変調放射線治療:IMRT
同じ照射野内での放射線の強度をあえて不均一に変える(変調する)ことにより、病変への線量集中性を高めようとする治療法です。これにより腫瘍に多くの線量を集中させ、その近傍にある正常臓器の線量を最小限にすることが可能です(図1、矢印:直腸後壁の線量を低減)。
3)定位放射線治療(1回照射:SRS、分割照射:SRT)
多方向から、腫瘍を狙って線量を集中させてがんをたたく治療法です。脳腫瘍や脳転移、小さな肺腫瘍、肝腫瘍が主な対象で、数ミリ以内の精度で放射線を集中して治療することが可能です。(図2)。

図2. 定位放射線治療
TrueBeam STx(装置名)
 1.  FFF(flattering filter free)モードのX線
  従来の4倍の線量率で治療が可能(低MU、時間短縮)
 2.  高精度MLC
  2.5㎜幅のリーフにより照射野を形成する(現装置は1㎝幅)
 3.  高画質イメージングシステム
  OBI、EPID、ExacTracにより正確な位置決めが可能
 4.  呼吸同期システムRPM
  呼吸に合わせ、正確な照射をすることが可能

   イメージ

訪問看護ステーション

 開設してから2周年。訪問看護ステーションが北棟に移転しました。
 利用者さんや家族との関わりで得たものは私たちにとって何にも代えがたい宝物です。心配で退院したのに、病院とは違う生き生きした笑顔や元気な姿にびっくり!色々な「在宅マジック」を見ることができます。どうしたら在宅で生き生きと療養できるのか、関係者で日々話し合っています。
 訪問看護師も募集していますので、お知り合いがいましたらご紹介ください。


訪問看護ステーションの詳細についてはこちらから

院内レストラン「すみれ亭」

院内レストランが平成29年10月11日に、北棟2階に移転して新たにオープンしました。
新しいレストランは北棟の東側に位置し、窓越しに仙丈ケ岳を望む展望レストランに生まれ変わりました。
明るく開放的なスペースで皆様をお待ちしておりますので、是非ご利用ください。
 

 営業時間   外来診療日 9時30分から19時
       土曜日・祝日 11時から16時30分
 
※少し遠くなりました。案内表示に従ってご来店ください。
レストラン「すみれ亭」のページにリンク

講堂

 北棟2階に、延べ床面積238.8㎡・250名収容可能な講堂が整備されました。新たな講堂は、院内の行事・催し物や地域公開講座などの会場として利用されています。また、大きな災害の際には「災害拠点病院」としての設備も準備されています。
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