腋臭症

ワキガはアポクリン線という脂性の汗の線の量が多いことが原因です。
ただ、汗そのものに臭いがあるわけではなく、アポクリン汗腺から分泌された汗を、皮膚の表面にいる細菌が分解して臭いが生じます。
アフリカや西洋では、アポクリン汗腺が多く、脇の臭いが強い人のほうが多数派なので、香水の文化が発達してきたともいわれます。
東洋人ではワキの臭いの少ない人が多く、香水の文化も発達していないので、ワキガの人は、においの少ない人からは敬遠されやすく、仕事や学校生活での悩みの種となります。
以下の治療法があります。

腋臭症RF治療器による治療
 
針による腋臭症治療機器(アポクリン腺を熱破壊する機器)による治療です。脇に局所麻酔をして治療を行います。機器が自動制御してアポクリン汗腺の深さで針から熱を生じ、アポクリン汗腺にダメージを与える治療です。
※スタッフブログでも紹介しています→「切らない腋臭症治療機器(腋臭症RF治療器)

RF腋臭症治療の料金(税抜き)  両腋窩初回(針代1個含む)200,000円
               乳輪(針代1個含む)100,000円
               陰部(針代1個含む)200,000円
               手掌多汗症(針代1個、 神経ブロック料金含む) 片側150,000円
               各部位2回目以降(針代別途)50,000円
               針代(1個につき)30,000円
●  外用剤による治療
 
制臭作用のあるリップスティックを大きくしたような外用剤を用います。腋臭症は思春期以降に症状が強くなるので、外科的治療などは思春期以降がお勧めとなりますので、それまでの期間、症状を抑えることができます。お子さんでは、他の治療が選択しにくいので最適です。また、成人の方でも臭いのコントロールは十分できます。

制汗剤デオドラント外用の料金(税抜き) 1本 1,500円
   
●  脱毛による治療
 
女性の場合、まずは脱毛を行うと細菌の繁殖が減り、軽症の場合には臭いも減ります。腋の脱毛になるので美容的効果も高いです。手術治療を行う場合でも、手術がやりやすくなるように、また手術後の、各種皮膚トラブル防止を目的として、先行して脱毛を行うことが多いです。
 
詳しくは「脱毛がしたい」ページをご覧ください。
   
●  手術による治療
 
アポクリン線は腋窩の皮膚の直下に存在します。これを手術で除去します。保険適応です。
外来手術で行う場合には、手術部位の安静のため、手術した側の肩関節の動きをバンドを用いて1週間程度制限するため、片側ずつ治療を行います。
入院手術で行う場合、両側同時に行うことができます。

多汗症

エクリン汗腺(臭わない)の量や機能の異常です。
以下の治療法があります。
2012年末にボトックス注射は保険適応されました。

●  ボトックスによる治療 (保険適応)
 
ボトックスによる多汗症の治療が2012年から保険適応されました。
ボトックスによる保険治療の適応は、重度の原発性腋窩多汗症のみです。
手のひらや全身の多汗症は適応外です。
医師の診察において、多汗症の診断を行い、適応があれば、保険診療でボトックスの注射が行えます。
ボトックス注射自体が高額なため1回の費用は窓口での支払額が35,000円程度かかります。
ボトックスの注射はすべて登録制で、報告義務があるため、完全予約制です。
また、初診当日に注射を行うことはできません。
効果は半年程度続きますので、効果がなくなったら追加の注射が可能です。
まだ、治療を受けるハードルは高いかもしれませんが、多汗症でお悩みの方には本当に朗報です。
形成外科の一般診療にて対応いたしますので、ご希望の方は、形成外科外来にお電話下さい。
   
●  手術による治療
 
腋窩の多汗症は手術で治療することもできます。
エクリン汗腺を手術で除去する方法です。ほぼ永久に治療できます。また、手術は保険適応があります。
ただし・・・
エクリン汗腺はアポクリン汗腺より浅いところにあるため、多汗症の手術では腋の皮膚のダメージが大きくなります(皮膚の裏側から操作するため)。
腋臭症の手術に比較して、多汗症の手術は合併症が増えます。
このため、術後の安静がきわめて重要なので、合併症を減らす目的で、入院での治療に限って行っています。
入院期間は約1週間です。
入院中は、両肩の動きを制限するため、身の回りのこと(トイレや食事)も自分一人では困難になります。
なかなか、多汗症の手術を受けられるのは大変です。

リスクと副作用

針式Rf、(ラジオ波)装置による腋臭症(ワキガ)治療について
○治療法の実際:脇に広めに局所麻酔の注射をします。(アレルギーがある方はあらかじめお申し出下さい)。装置を皮膚にあてると、一定の深さで針が皮膚内に刺入され、RF波がでます。脇(乳輸、すそ)全体に照射を行ないます。針の刺入深さを変えて照射を繰り返し、1回の治療が終了します。片側ずつ治療することもできます。
▽治療後の安静と治療による合併症など:手術のような強い制限はありませんが、治療当日は、治療部は軽いシャワー程度にして、入浴は禁止です。強い運動やわきが擦れる行為は1週間程度避けて下さい。処方する外用薬を1週間使用します。合併症として、針刺入部の痴皮形成、軽度の熱傷、点状の療痕(半年~1年)、知覚の異常、皮下出血斑、皮膚の壊死(極稀)などがあります。汗腺内に残る油性の汗の影響で、治療から10日位は臭いが残ります。成人前の患者さんでは、治療後の再発が起こりやすいです。さらなる効果を求めて追加の治療を希望される場合、最低でも3ケ月は待機期間を置く方が良いです。

ボトックス注射による治療について
●治療後の変化:可逆的であり、個人差もあります。通常、顔面の表情じわは投与後2・3日から改善が始まり、1週間から2週間で安定します。曖筋では効果が出るまで1ケ月以上かかります。また、効果の持続期間は3・4ケ月程度です。効果が弱くなった場合には、追加のボトックス注射を行うことにより、同様の効果を得られます。ただし、まれに体内に抗体が作られて、効果が減弱する場合があります。
▼注射による副作用について
眉間の表情簸治療の副作用として、頭痛、眼瞼下垂、かゆみなどの報告があります。それ以外の部位では、周囲筋肉への薬剤の浸潤により、一時的な顔面神経麻痺症状(目が閉じにくい、くちを開けると左右差が出るなど)を生じる可能性があります。
■ボトックス注射が適さない方
全身性の筋肉疾患、妊娠中、妊娠予定(最終投与後2回の月経があるまで避妊)、ボトックスのアレルギーがある方、筋弛緩剤、精神安定剤などの投与を受けている方
◎投与後の注意点
施術当日の洗顔は問題ありませんが、注射部位のマッサージは、薬の効果の出る範囲が広がったり、弱まったりすることがありますので禁止です。注射部位が、はれぼったい感じ、まぶたが重い感じ、一時的な表情の変化、頭痛などの症状は1ケ月以内に改善していきます。注射部位には内出血を生じることがあります(1週間程度で改善)。施術後の運転等は体調が思わしくない場合は避けてください。

外科的手術について
手術のリスク:切開の大きさや場所により全身麻酔や術後の安静が必要な場合がありますが、その際は説明書により手術の目的、内容、注意事項などをご説明し、同意書をいただいた後に手術を行います。真皮縫合、皮膚割線等で傷が目立たない工夫をし十分に注意して施術いたしますが、絶対に安全な手術はありませんのでご理解をお願いします。
合併症等について:血腫、感染、創の離間、埋没糸の露出、縫合糸膿瘍、肥厚性療痕、ケロイド(長期に渡り傷が赤く硬くなる)、内出血、皮下貯留、局所麻酔中毒、全身麻酔後の血栓塞栓症、局所麻酔薬による中毒やアレルギーなどを生じることがあります。

外用薬による治療について
リスク:効果には個人差があります。まれに肌に合わない場合があります。異常を感じたらすぐ医師にご相談ください。
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