腋臭症

ワキガはアポクリン線という脂性の汗の線の量が多いことが原因です。
ただ、汗そのものに臭いがあるわけではなく、アポクリン汗腺から分泌された汗を、皮膚の表面にいる細菌が分解して臭いが生じます。
アフリカや西洋では、アポクリン汗腺が多く、脇の臭いが強い人のほうが多数派なので、香水の文化が発達してきたともいわれます。
東洋人ではワキの臭いの少ない人が多く、香水の文化も発達していないので、ワキガの人は、においの少ない人からは敬遠されやすく、仕事や学校生活での悩みの種となります。
以下の治療法があります。

○  外用剤による治療
 
D-Barという制臭作用のあるリップスティックを大きくしたような外用剤を用います。腋臭症は思春期以降に症状が強くなるので、外科的治療などは思春期以降がお勧めとなりますので、それまでの期間、症状を抑えることができます。お子さんでは、他の治療が選択しにくいので最適です。また、成人の方でも臭いのコントロールは十分できます。

D-Barの料金(税抜き) 1本 1,500円
   
○  脱毛による治療
 
女性の場合、まずは脱毛を行うと細菌の繁殖が減り、軽症の場合には臭いも減ります。腋の脱毛になるので美容的効果も高いです。手術治療を行う場合でも、手術がやりやすくなるように、また手術後の、各種皮膚トラブル防止を目的として、先行して脱毛を行うことが多いです。
 
レーザー脱毛を参照
   
○  手術による治療
 
アポクリン線は腋窩の皮膚の直下に存在します。これを手術で除去します。保険適応です。
外来手術で行う場合には、手術部位の安静のため、手術した側の肩関節の動きをバンドを用いて1週間程度制限するため、片側ずつ治療を行います。
入院手術で行う場合、両側同時に行うことができます。

多汗症

エクリン汗腺(臭わない)の量や機能の異常です。
以下の治療法があります。
2012年末にボトックス注射は保険適応されました。

○  ボトックスによる治療 (保険適応)
 
ボトックスによる多汗症の治療が2012年から保険適応されました。
ボトックスによる保険治療の適応は、重度の原発性腋窩多汗症のみです。
手のひらや全身の多汗症は適応外です。
医師の診察において、多汗症の診断を行い、適応があれば、保険診療でボトックスの注射が行えます。
ボトックス注射自体が高額なため1回の費用は窓口での支払額が35,000円程度かかります。
ボトックスの注射はすべて登録制で、報告義務があるため、完全予約制です。
また、初診当日に注射を行うことはできません。
効果は半年程度続きますので、効果がなくなったら追加の注射が可能です。
まだ、治療を受けるハードルは高いかもしれませんが、多汗症でお悩みの方には本当に朗報です。
形成外科の一般診療にて対応いたしますので、ご希望の方は、形成外科外来にお電話下さい。
   
○  手術による治療
 
腋窩の多汗症は手術で治療することもできます。
エクリン汗腺を手術で除去する方法です。ほぼ永久に治療できます。また、手術は保険適応があります。
ただし・・・
エクリン汗腺はアポクリン汗腺より浅いところにあるため、多汗症の手術では腋の皮膚のダメージが大きくなります(皮膚の裏側から操作するため)。
腋臭症の手術に比較して、多汗症の手術は合併症が増えます。
このため、術後の安静がきわめて重要なので、合併症を減らす目的で、入院での治療に限って行っています。
入院期間は約1週間です。
入院中は、両肩の動きを制限するため、身の回りのこと(トイレや食事)も自分一人では困難になります。
なかなか、多汗症の手術を受けられるのは大変です。
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