ニキビとニキビ跡の治療

ニキビの原因は、簡単に表現すると、毛穴のつまりと、つまった毛穴へのニキビ菌の感染です。
一方、ニキビ跡は、ニキビによる炎症から皮膚に傷ができ、傷が治る過程でキズアトを生じたものです。
ニキビの原因は体質によるところも大きく、治療も一筋縄ではいきません。
各種の治療法の中から、患者さんにあった治療法の組合せを見つけることが大切です。
ニキビ跡は、当然のことながらニキビができなければ生じません。
ですから、新しいニキビを作らないことが最も良い予防法です。
残念ながら、一度生じてしまったニキビ跡は凹んだキズアトと一緒です。
ニキビ跡の治療は、従来外科的な治療が一般的でしたが、現在はレーザーによる治療が可能になり、治療中もガーゼをあてずに管理することが可能になりました。

外用薬による治療

●  アダパレン0.1%ニキビ治療薬(保険適応のため他の美容外科診療と同日の処方不可です)
 
角質生成を抑えて、角質による毛穴のつまりを改善する薬です。
保険適応がありますので、当科でも治療の第1選択にしています。
ニキビの生じる部分全体に塗布します。
使用中は皮膚の乾燥を生じやすいので、保湿をしっかり行うことが大切です。妊娠の可能性のある方や妊婦の方、授乳中の方には使用できません。
   
●  BPO製剤による治療(保険適応のため他の美容外科診療と同日の処方不可です)
  過酸化ベンゾイル(保険適応のため他の美容外科診療と同日の処方不可です)という外用薬を用います。毛穴の消毒効果があり、赤ニキビ(炎症を伴って赤く腫れて間もないニキビ)の炎症を速やかに改善することが多いです。抗生物質の概要と異なり、耐性菌(薬の効かないニキビ菌)の発生を促さないので、安心して長期に使うことができます。
   
●  ビタミンC外用
 
ビタミンCの抗炎症作用により、軽症のニキビであればビタミンCの外用のみでも改善が得られます。
また、他の外用薬による皮膚の炎症反応を抑える作用もあります。
美容外科では、すべてのニキビ治療の方にビタミンCの外用をお勧めしています。
   
 
ビタミンCの料金(税抜き)
 フラーレン入り美容液  :5,000円
 ビタミンC誘導体配合ローション :3,800円 

ピーリング

毛穴の老廃物を取り除くと同時に、毛穴の角質を薄くすることで、毛穴のつまりを改善し、毛穴を引き締めながらニキビの発生を予防します。
ピーリング剤には多数の種類がありますが、グリコール酸(pH調整済みのものと未調整のもの)、サリチル酸マクロゴールの3種類を、患者さんの状態に合わせて使用しています。
ニキビの炎症を強く生じて毛穴の奥に膿がたまっている毛穴には、高濃度のピーリングクリームを塗布してピーリングを局所的に強く行ったり、ピーリングと同時にレーザーで極小さな孔をあけて膿を出したりするすと、炎症が早く治まりニキビ跡にもなりにくいです。
 
ピーリングの料金(税抜き)
  鼻 1回:5,000円(別途薬剤費が500円から2,500円程度かかります)
  ※ピーリング治療は、繰り返し行うことで、より効果を発揮します。

ビタミンB群の内服治療

ビタミンB群の内服により、毛穴のつまりの原因となる皮脂の産生を抑えます。
皮脂産生量が増加することで発症しやすい、若年性のにきびの方には有効な場合が多いです。
 
内服治療の料金(税抜き)
  ビタミンB群内服:885円/月

脱毛治療

下顎部から耳前部のニキビやでは、毛が太いために、ニキビによる炎症が長引く傾向にあります。
脱毛レーザーを用いて、毛を薄くすると、毛穴のつまりを起こしにくくすることができ、結果としてニキビが改善することがよくあります。
女性では整容的にヒゲを減らすことにもなります。
男性の場合、ヒゲの永久脱毛になるので、ご本人の希望によりますが、施術をお勧めすることがあります。
詳しくは「脱毛がしたい」のページをご覧ください。
 
脱毛レーザーの料金(税抜き)
  顔のひげなど 50照射まで:10,000円

ニキビに対する1540フラクショナルレーザー治療

フラクショナル治療とは、レーザーにより網の目状に微細な穴を皮膚にあけることで、皮膚の再生を起こさせ、皮膚を活性化して、キズアトや皮膚の凹凸を目立たなくする治療として開発されました。
しかしながら、ニキビ跡治療に1540フラクショナルレーザーを使用していると、ニキビ自体が軽症化することをよく経験します。
欧米の文献では、当院で使用している1540フラクショナルレーザーには、同時に皮脂腺自体に作用して、皮脂の分泌を減らす作用があることが報告されています。
経験的には、重症のニキビの方の治療の決定打になることが多く、ほかの治療でニキビをコントロールできない場合には、フラクショナル治療をお勧めすることがあります。
治療効果は優れており、重症のニキビの方では多くの場合同時に存在するニキビ跡の凸凹も改善できる利点があります。
また、従来のフラクショナル治療は、処置後のケアが大変で、ダウンタイム(赤みや浸出液が続く期間)も長い傾向でしたが、1540フラクショナルは皮膚の表面の角質を破壊しないため、施術後に浸出液が出たりせず、ガーゼをあてたり、軟膏治療の必要ありません。
しかしながら、皮膚に小さなダメージを与えて再生させる治療ですので、施術部位は1~2日間赤みが残り、施術後1週間程度で一時的に肌のがさつき感が出たりすることがあります。
ニキビ治療では1ヶ月半程度の間隔で、8~10回程度の施術回数を必要とします。

1540フラクショナルの料金例(税抜き)
  鼻:10,000円  両頬:25,000円  両頬+鼻:30,000円
  ※1回あたりの治療料金です

リスクと副作用

1540フラクショナルレーザーによる治療
●フラクショナルレーザー治療のリスク:表面には傷ができませんが、レーザーによる熱変化で、微少な範囲で皮膚がやけどし、治療時には軽い痛みを伴います。皮膚の治癒過程はレーザー照射後に始まり、数ヶ月続きます。1ケ月以上の間隔をおいて、5回程度続けて行うことで効果が見られます。ニキビ跡や、傷跡の治療では、さらに治療回数が必要です。フラクショナルレーザーは、皮膚にダメージを与えて治療する方法です。施術当日は十分なクーリングを行い、軟膏を塗布します。治療翌日は軽いやけどの様な感じになり、3日間程度は赤味が生じます。1週間程度、皮膚の表面の乾燥やがさつきも生じます。一時的に、ごく小さな細かい多数の疲痕を多数生じるので、気になる場合があります。治療中はスキンケアをしっかり行い、特に日焼け止めの使用は必須です。治療中に他の光治療を行うと、色素沈着を生じる可能性が高いので、レーザー、IPLなどの治療を並行して行うことはできません。

 ケミカルピーリング、エレクトロボレーションの治療
●ピーリング剤には刺激の少ないもの、角質剥離の効果が高いもの、ニキビへの効果が高いものなど各種あり、治療に際しては、その方の皮膚の状態を診察して、適切なピーリング剤をお勧めしています。
▲リスクと副作用:ピーリング剤は角質に浸透して効果を発揮し、エレクトロボレーションは皮膚に微弱電流をかけますので、施術中は、ビリビリとした刺激があります。ピーリング後のスキンケアは普通に行えます。フルメイクも可能です。ピーリング後に皮膚が一時的に赤くなる場合があり
ますが、数日で落ち着きます。ピーリング効果を長持ちさせ、皮膚のコンディションを保つために、ご自宅でのスキンケア(ヒ十タミンC、保湿、サンスクリーシ)をしっかりと行われることをお勧めします。

外用薬による治療について
リスク:効果には個人差があります。まれに肌に合わない場合があります。異常を感じたらすぐ医師にご相談ください。
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