しわ・皮膚のたるみ

しわは、その原因(重力による下垂、皮膚の老化による皮膚の薄さと皮膚の余剰、筋肉の収縮による皮膚の折れ癖)と、生じた部位(眉間、ほうれい線、マリオネットライン、目回りなど)、シワの深さによって、最適な治療法が異なります。
また、皮膚のたるみも、部位(フェイスラインや下あご、頬など)、たるみの程度により治療法が異なります。美容外科外来にて、医師がシワやたるみの診断を行い、適切な治療方法についてご説明します。
シワやたるみの治療というと、手術を思い浮かべる方が多いと思いますが、機器や治療法の進歩により、手術によらない方法がいくつもありますので、気軽にご相談下さい。
しかしながら、手術治療の効果が一番高いことも確かです。

フォトフェイシャル治療


 
フォトフェイシャル治療は、光治療であるIPL治療の一種です。
光のエネルギーにより、皮膚の引き締め、縮緬皺のような小さなしわと皮膚のきめの改善、皮膚のくすみの改善、化粧ののりの改善、皮膚の美白を引き出します。
繰り返し照射を行っていくことで、全体に肌が明るくきれいになります。
1~3ヶ月に1回程度のメンテナンス治療とお考え下さい。
 
フォトフェイシャルの料金例(税抜き)
  両頬 9,000円  両頬+額(下顎) 12,000円

1540フラクショナルによるたるみの治療


 
フラクショナル治療とは、レーザーにより、網の目状に微細な穴を皮膚にあけることで、皮膚の再生を起こさせ、皮膚を活性化して、皮膚の厚みを取り戻し、皮膚のたるみを改善する治療です。
ニキビ跡の凸凹を治療したり、光老化により薄くなった皮膚の若返りに使用できます。
従来のフラクショナル治療は、処置後のケアが大変で、ダウンタイム(赤みや浸出液が続く期間)も長い傾向にあり、目じりの皺などの治療には使用しにくかったのですが、1540フラクショナルは皮膚の表面の角質を破壊しないため、施術後に浸出液が出たりせず、ガーゼをあてたり、軟膏治療の必要ありません。
ただし、皮膚に小さなダメージを与えて再生させる治療ですので、施術部位は1~3日間程度は赤みとむくみを生じます。
可能であれば、頬から目まわり、ほうれい線周囲、口まわりに目じりや口回り全体に照射を行い、皮膚全体のはりを改善するように治療するのがよいですが、目まわりだけに照射することも可能です。
頸部の肌の張りを出したり、細かいシワを改善したりするのに適しています。
治療は1ヶ月半から2ヶ月程度の間隔で5回以上必要です。
 
1540フラクショナルの料金例(税抜き)
  目まわり 15,000円/件  両頬+鼻 30,000円/件

アクセントウルトラによるフェイスラインの治療


 
卵形のラインであったあごのフェイスラインが、加齢による皮膚のたるみで、(表現法はよくありませんが)ブルドッグ型のフェイスラインに変化してしまいます。
アクセント治療はフェイスラインを改善するのにもっとも適した治療法です。
ウルトラVシェイプと呼ばれたりしています。
フェイスラインのたるみでは、皮下脂肪の増加と皮膚のたるみの両者が影響しています。
アクセント治療では、超音波により皮下脂肪の減量を行った後に、ラジオ波(RF)をあてて皮膚の繊維を刺激して皮膚の引き締めを行います。
RFをあてている間は、少し肌が温かくなります。
 
アクセントウルトラによるフェイスラインのウルトラVシェイプ料金(税抜き)
  ユニフェイス+モノポーラ治療 15,000円/件  ※30分ほどかかります
  ※下まぶたにバイポーラRFを併用される場合 18,000円/件です
  ※効果が実感されるまでに3週間おきに3~5回程度必要です。
  ※その後も、維持治療として数ヶ月に1回の施術をお勧めしています。

ボトックス注射によるしわの治療


 
長年使ってきた筋肉の収縮による皮膚の折れ癖によるしわや、筋肉の過収縮が原因のシワには、筋肉の働きを弱めるボトックス注射が有効です。
眉間の縦じわ治療では第一に選択する治療です。
額に刻まれた横皺、目の周りのカラスの足跡シワなどにも有効です。
 
項目 種類 単位 金額(税抜き)
ボトックス注射 1単位  1件 1,500円 
34単位超50単位まで  1件 50,000円 
50単位超100単位まで  1件 80,000円 
<治療の目安>
目の周りのシワ 12単位、額のシワ 15単位、眉間の縦ジワ 20単位、エラ張り 50単位

 
ボトックスの効果が出るまでには1~2週間程度必要です。
このため、注射から2週間後に診察に来ていただきます。
ボトックス注射後に、筋肉の収縮が弱くならない部位があった場合には、その時点で追加注射を行うことができます。
ボトックス治療後に筋肉の収縮が弱まっても、まだ残る皮膚の折れ癖にはヒアルロン酸治療等が必要な場合があります。

ヒアルロン酸注射による深いシワや皮膚の陥没部の治療


 
左に回り込ませる文章が入ります。ヒアルロン酸は人間の皮膚や関節に、元々存在する成分です。
現在では人工的にヒアルロン酸を合成でき、注射として安全に使用することができます(アレルギーは非常に少ないものの報告がないわけではありません)。
整形外科領域では、膝の関節症などの治療に関節内注射として用いられています。
美容外科では、ヒアルロン酸を皮内や皮下に注射して、しわの凹みを改善します。
ほうれい線、マリオネットライン、口唇周囲の縦じわには特に有効です。下まぶたの凹みにも有効です。
最近では、チークの高まりをつくったり、頬の陥凹部に面状にいれて凹みを目立たなくしたり、さらに適応が広がっています。
ヒアルロン酸注射は、施術時間も短く、外来で行えます。
施術後、すぐに効果が出るのも人気の理由です。
ヒアルロン酸注射の効果は平均で1年程度持続します。
追加の注射時には、初回より効果が出やすいのも特徴です。
最近、ヒアルロン酸注射による血管塞栓による合併症が報告されるようになりました。
施術前に各種合併症についてはご説明しています。
また、皮下に用いる場合には、血管塞栓を避けるために血管に刺さりにくい鈍針という特殊な針を用いて施術を行っています。
 
ヒアルロン酸注射の施術料金(税抜き)
  1件(ジュビダームウルトラXC)あたり 45,000円
 
ヒアルロン酸よりやや吸収までの時間が長く、面状の盛り上げが可能なレディエッセ治療(ハイドロキシアパタイト)も行っています。
こちらも体に吸収される材質なので、ヒアルロン酸と同様です。
 
レディエッセ治療の料金
  1本(約1.5ml)あたり55,000円

PRP治療


 
患者さんの血液中から、特殊なキットを用いて血小板の濃厚液を抽出し、それを患者さんの皮膚、皮下に注射する治療です。
血小板から放出される因子が、皮膚の再生を促し、皮膚の厚みやしわを改善させる再生医療です。
組織再生医療法に基づいて、申請認可をうけて治療を行っています。
目の周りの小じわ、首のしわ、ほうれい線、くちびる周囲の縦じわなどの治療に用います。
ヒアルロン酸治療などと異なり、使用するのはご自身の血液なので、安心して施術を受けて頂けます。
治療の効果にはかなり個人差がある治療ですので、この点はよくご了解下さい。
 
PRP治療の料金(税抜き)
  採血15mlまで 80,000円

脂肪移植手術


 
自分のおなかや太もも、おしりの不要な脂肪を脂肪吸引して、吸引された脂肪細胞の中から元気な細胞を抜き出し、顔面に移植する方法です。
顔のしわを目立たなくしたり、目の上の凹みを膨らませたり、頬のはりを取り戻したりすることができます。
針を用いて移植を行うため、顔には傷跡がほとんどできません。
脂肪採取部位も1.5cmほどの切開から行えますので、傷跡は目立ちません。脂肪移植量が20-30mlまでなら、局所麻酔の外来手術で行うことができます。
ヒアルロン酸治療などと異なり、自分の組織を移植しますので、生着後は、ヒアルロン酸のように吸収されることはありません。
移植された脂肪は、100%生着するわけではないので、手術時は目的よりやや多めに移植を行う必要があります(手術後に腫れるので,1~2週間程度のダウンタイムがあります)。
脂肪移植術はCRF移植(コンデンスリッチファット移植)という方法を用いて行っています。
脂肪細胞の生着率が高い(70-80%)とされている方法です。
 
脂肪移植手術の料金 
  移植量10mlまで 280,000円 (麻酔を含む)
 

しわとり手術

○  上まぶたの手術
 
上まぶたの皮膚の余剰と額(ひたい)に生じる横じわは、多くの場合、腱膜性眼瞼下垂という、まぶたを持ち上げる筋肉の機能の異常により生じます。
眼瞼下垂症の患者さんでは、まぶたを持ち上げる筋肉の力が伝わりにくくなって、目が開きにくくなります。
目が見えなくなると生活が大変危険なので、脳は目の開きを維持するために、眉毛をもちあげて視野を確保するように指示します。
結果として、眉毛が挙上するようになり、額に横じわが生じると同時に上まぶたの皮膚も伸ばされて、上まぶた周囲の皺を生じます。
眼瞼下垂症の手術は、まぶたを持ち上げる筋肉の機能を取り戻す手術です。
病気に対する手術なので保険適応がありますが、3泊4日の入院治療が必要です。
術後、目の腫れは2週間程度著しく、半年程度は手術後の目の印象が落ち着きません。
このため、美容目的での眼瞼下垂症手術はお勧めしていませんし、美容目的のみでこの手術を受けられる場合には保険治療の適応になりません(眼瞼下垂症手術の結果の一部として、まぶたと額のしわが減って、眉毛が上がらなくなります。手術の結果として、美容的にもよい結果が得られることが多いですが、美容手術ではないので、機能優先で手術を行いますし、機能優先で治療しないと良い結果も得られません。)。
眼瞼下垂症の治療は、上まぶたの機能異常の治療を目的とします。もちろん、形成外科手術ですので、術後の上まぶたの形態にも細心の注意を払って手術しますが、眼瞼下垂症の手術では、二重の線の位置などは、どれだけ経験を積んでも思い通りに仕上げることは難しいです。このため、術後のまぶたの形態についての、訴えはご容赦いただいております。
このような制限はあるものの、眼瞼下垂症手術は、加齢によるまぶたの機能障害を取り戻すことができるすばらしい手術です。
この手術は、信州大学特任教授の松尾清先生が開発された方法で、今では全国の形成外科で行われていますが、長野県ではその歴史も長く、多くの方が治療を受けておられます。
繰り返して述べますが、形態を改善することを目的とした手術ではありませんので、術後のまぶたの形やしわの改善程度についての訴えは、一切受け付けないことにしています。
しかし、それであっても、上まぶたの手術は、松尾法による眼瞼下垂治療が最も優れた方法だと思いますし、手術を受けられた多くの患者さんが大変喜ばれます。
他の手術方法として、上まぶたの皮膚だけを切除する方法があります。特に眉毛の下で皮膚を切除する方法は、初期のダウンタイムはやはり2週間程度ありますが、目の落ち着きも早く良い方法です。
眼瞼下垂症を伴う場合、切開法による重瞼術(美容手術)などだけでは、手術による改善が得られにくいです。眼瞼下垂症の程度が極軽い方を除いては、お勧めしない治療法になります。
   
○  下まぶたの手術
 
下まぶたのしわとたるみによる悩みの多くは、歌舞伎役者のくまどりのようにみえる下まぶたの皮膚のたるみと陷凹、脂肪の突出による下まぶたのぽっこりしたハンモック状の突出につきると思います。
この原因は、まぶたの開け閉め動作を繰り返したことによる、眼輪筋という筋肉の緩みとそれに伴う皮膚の緩み、さらに眼球のまわりにある、眼窩脂肪の突出という3つの要素があります。
下まぶたのしわ取り手術では、その程度にもよりますが、筋肉と皮膚の縫い縮め、さらに眼球まわりの脂肪のハンモック型突出を変えて目立たなくします。
切開線は下まぶたに沿って入りますので目立ちませんが、目の外側で皮膚を切除する必要があり、個々だけは半年くらい赤味が残ります。頬の脂肪のたれを同時に解決できる、中顔面のリフト手術も同時に行うことができます。
   
 
下まぶたのしわ取り手術の料金(税抜き)
  両側で 300,000円 (下まぶたのみの場合)
   
○  頬から下あごにかけての手術
 
頬のたるみ、フェイスラインのたるみを取る手術は、いわゆるフェイスリフト手術と呼ばれる方法です。
耳の前から、頭髪内を切開して、皮下をほうれい線付近まではがし、皮膚のたるみと同時に、筋肉のたるみを取ります。
この手術は、皮膚をはがす範囲が大きいので、原則的には全身麻酔の手術が必要です。
   
上まぶた、下まぶたのたるみ、顔全体の深いシワには手術以外の方法では効果が得にくい場合もあります。
当院ではメスを使わない治療を優先して行いますが、他の治療では効果の出ない方にお勧めすることがあります。
詳細につきましては、外来で医師が説明いたします。
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