しみ・くすみ・ほくろ・赤ら顔などの色調の異常

しみ、くすみ、ほくろ(メラニンによる)、赤ら顔(血管による)など、皮膚の色調異常は、美容に関する悩みで最も多い訴えです。
最初の外来では、気になる部分の皮膚の色の変化を医師が診断し、その病態と治療方法をご説明します。
皮膚の色調異常は、原因により、治療法が異なるからです。
以下に、具体的な治療方法をご説明します。

スキンケア

しみやくすみ、赤ら顔の主たる原因は紫外線です。
紫外線対策無しに、シミやくすみ、赤ら顔の治療をしても、シミやくすみ、赤ら顔の原因を放置することになり、治療の意味は半減します。
また、美容治療で使用される光治療、レーザー治療は、治療効果が高い反面、治療後の紫外線曝露はトラブルの原因となりやすいので、光治療、レーザー治療後の皮膚トラブル回避にもスキンケアは重要です。
美容外来では、多くの患者さんに、最初にスキンケア(シミやくすみ、しわやたるみなど、紫外線が原因になって生じる皮膚の老化を、いかにして予防するか)を知っていただきます。
当院では、多くの場合、患者さんが普段使われている化粧品(日焼け止め、ローション、クリーム)などは、美容治療開始後もそのままお使いいただいています。

外用剤による治療

●  ビタミンC外用  
 
皮膚浸透力のある特殊型のビタミンCを塗布する方法です。
ビタミンCの最大の特徴は抗酸化作用による皮膚老化の予防ですが、同時に美白の作用があります。
 
 

ビタミンC外用の料金(税抜き)
  フラーレン入り美容液:5,000円 
     
●  ハイドロキノン外用、ルミキシル外用  
 
メラニン細胞でのメラニン合成を抑え、表皮の細胞へのメラニン供給を減らします。
少しずつ美白作用がでてきます。ハイドロキノンはアレルギーを起こす場合があります。アレルギーを生じた場合や、皮膚の過敏性が高い方にはルミキシルの外用をおすすめしています。
 
 

ハイドロキノン、ルミキシル外用の料金(税抜き)
  ハイドロキノン5%5g:1,000円
  ルミキシル          9g:4,000円
     
●  トレチノイン外用  
 
皮膚の代謝を亢進させ、メラニンを排出する治療法です。
当院では、レーザー治療後の再発予防に主に用いていますが、肌質が光治療やレーザー治療に向かない方や、光治療やレーザー治療の反応が乏しい方に使用することもあります。
お肌のはりやきめ、小じわなどにも良い影響があります。
使用法がやや難しく、使用中の注意点も多いので、医師の指導と定期的な外来管理の元に使用していただきます。
 
 

トレチノイン治療の料金(税抜き) 
  診察料:2,000円 + トレチノイン:1,000~2,800円
  (トレチノイン濃度により異なります)
 
     
外用剤の価格は販売価(実費)になります。  

内服薬による治療

皮膚の色調を整えるための内服治療です。
トランサミンはメラニン細胞でのメラニン合成を抑制します。
ビタミンCにも美白作用があります。
内服治療は肝斑の治療には特に有効ですが、多くのシミやくすみの治療でも併用することにより、美白を促すと同時に、レーザー治療後の色素沈着のリスクをへらすことができます。
 
内服の料金(税抜き)
  トランサミン内服:1,800円/月
  ビタミンC内服  :1,410円/月

※内服薬の価格は販売価(実費)になります。

光治療(IPL、Q Ruby LASER、レーザーフェイシャル)

●  IPL治療  
 
IPLもレーザーも光による治療機器です。
原理は異なりますが、レーザーは1種類の光、IPLは多種類の光を用いて治療する機器とお考え下さい。IPL治療は、同時に複数の機能改善(しみとくすみ、赤み、きめなど)が得られる点、そして、治療後に絆創膏を貼る必要がなく、施術の翌日から、普通にお化粧ができる点が優れています。
しみやくすみは、両頬から鼻まで、広範囲に広がっていることが多いです。大きなしみだけを治療しても、肌がきれいになった感じは得にくいものです。IPLの場合、絆創膏の必要がないので、広範囲を一気に治療していけます。
同時に、赤ら顔や毛細血管拡張症、毛穴のつまりを同時に治療していけます。
お肌全体をきれいにしたい方には、とても向いている治療です。
 
 

しみ・赤ら顔治療の料金例(税抜き)
  2か月おきに3-4回の治療回数が必要です。
  両頬の治療:20,000円 両頬+鼻の治療:25,000円
  ※1回あたりの治療料金です
 

 
  Q Ruby LASER治療  
 
メラニンに吸収されやすい強い光を、きわめて短い時間に照射する治療法です。
メラニンによる色調異常の多くの疾患に対応することができます。
しみやそばかすは、少ない回数の治療で薄くすることができます。
しみやそばかすは、広範囲に存在することが多いので、IPL治療で全体の色調改善を行った後に、残ったしみやそばかすの治療に用いるのがよいと思います。
ADMと呼ばれるほかの治療機器には反応しないしみにも効果があります。
また、一部の疾患(太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性刺青)には保険適応があります。
 
  注意点がいくつかあります。
1. 照射時の痛みが強いので施術前に1時間ほど塗り薬による局所麻酔を行います。
2. 施術後、ハイドロコロイドという半透明の絆創膏を10日から2週間貼る必要があります。
3. レーザー照射による一時的な(半年から1年程度の期間)色素沈着を40%程度の割合で起こします。
注意点を読むと、「なんて怖いレーザーなんだ」と思うかもしれませんが、メラニン系の病変に決定打を打てる機器です。
スキンケアをきちんと行っていれば、施術後の色素沈着の出現率も下がります。
 
 

Qスイッチルビーレーザーの料金:1ショットあたり1,000円 
                (100円玉くらいの大きさで25,000円程度)
 

 
  CO2レーザー治療  
 
ほくろ、隆起したシミ(脂漏性角化症)、頚に生じる細かいイボ状の病変(アクロコルドン)の治療に用います。
CO2レーザー治療は、1回の照射で病変を改善させることができますが、皮膚を削るタイプのレーザーなので、施術後の創部のケアが2週間程度必要です。
また、レーザー照射部の赤味が落ち着くまでに半年くらいかかります。
 
 

CO2レーザーの料金(税抜き)
  1shotあたり:1,000円
  (ほくろの場合の例)
   1mm程度の大きさで薄い茶色でかつ平坦なもの:5,000円
   2mmまでの大きさで色調が濃いが平坦なもの :10,000円
      隆起がある場合や、色調の濃さ、大きさにより、値段が異なります。
  (脂漏性角化症の場合)
   Ⅰ円玉くらいの大きさで20,000~30,000円程度です。
  (頚部のいぼ状変化)
   個数によりますが、多い場合、片側頚部全体で75,000円程度です。
   頚部のシミや赤み、小さなほくろも、料金内で治療することが多いです。
 

 
  皮膚良性色素性疾患治療用レーザー治療  
  レーザーフェイシャル治療が行えます。
レーザーフェイシャル治療は、しみ、くすみ、毛穴の汚れを、定期的にメンテナンスする方法です。
しみやくすみ、そばかすが、治療により薄くなったあとの維持療法として、値段もお手頃で優れています。
 
 

レーザーフェイシャルの料金(税抜き)
  顔面全体で: 15,000円  ※1回あたりの治療料金です

 

※スタッフブログで機器の紹介をしています→「皮膚良性血管病変治療レーザー装置

リスクと副作用

トレチノイン治療について
★治療の注意点:トレチノインの反応は個人差が大きく、医師の判断により、トレチノイン濃度を適切に管理します。このため、トレチノイン使用中は必ず診察が必要です。トレチノイン治療開始後、塗布部位の皮膚がやや赤くなり、薄い角質が剥けてきますが使用を続けて下さい。ひりひり感が強い、浸出液がでてしまうなどの状況になった場合は、使用開始後2週間前でも形成外来に電話をください。
治療中は、メラニン産生を抑制するハイドロキノンやルミキシルを必ず併用します。トレチノイン治療中の皮膚の乾燥防止のため、保湿が重要です。また、メラニン合成の主因である紫外線の遮光が重要です。(トレチノインは劣化が早いので、必ず、冷蔵庫保存してください。4ケ月半以上は保存できません)
▼トレチノインの合併症:動物実験でのトレチノインによる催奇形性報告は大量静脈投与、大量外用投与によるものであり、美容治療においては心配無いですが、念のため妊婦さんや妊娠の可能性のある方には投与しません。トレチノインを自分以外の方に使用することは厳禁です。

CO2レーザーの治療
★痛みについて
多少痛みがありますが、手術と異なり、小さな黒子などの場合には局所麻酔は不要の場合が多いです。痛みを強く感じる方や、麻酔を希望される方、皮膚深くまで治療を行う場合には、塗り薬もしくは注射による局所麻酔を行います。
▲CO2レーザーの注意点と合併症
co2レーザーは、手術に比べ正常組織の障害が少ないという利点はありますが、組織を熱で破壊するので、レーザー光をあてた部分は縫った傷が治るのと同じように、一時的に赤く硬くなります。通常、照射後3ケ月を過ぎた頃から、赤みや硬さが改善し、6ケ月で赤み硬さが取れます。
■CO2レーザー後の経過とケアについて
レーザー照射部の傷が治るまでに1週間から2週間かかります。この期間は、創部溶出液を利用して傷をきれいに治す、ハイドロコロイドという接着性の創傷被覆材を使用します。傷が治った後、赤みがある期間は、色素沈着を起こしやすいので、テープやサンスクリ小ンによる遮光をします。赤みが消えるまで遮光をした方が、傷跡はきれいになります。治療効果、経過には個人差があります。

Nd・YAGレーザー治療について
●脱毛治療、血管病変の治療、リフトアップ治療等に用いられます。
■レーザー治療の注意点:照射時には軽い痛みがあります。痛みが強い場合には照射中でもお申し出下さい。治療後に、水ぶくれや皮膚の変色を生じる場合があります。自宅で悩まず、お気軽に美容外科外来にお電話ください。また、レーザー後の色素沈着を予防するために、自宅でのスキンケアはしっかり継続されますようにお願いします。脱毛は4回程度必要です(男性のひげは8-10回必要なことがあります)。血管治療は一度に全体を行なうと皮膚のダメージを生じやすいので数回に分けて行ないます。レーザーシャワーは直後に著しいリフトアップ効果が出ますが、これは永続的効果ではありません。繰り返し行なうことでリフトアップ効果が維持されていきます。

Q-スイッチルビーレーザーによる治療について
治療中、治療後のリスク:治療後は、照射部位の表皮が真皮から剥離して浮きあがり、部分的には小さな水癌様の変化が起こります。1~2週間程度で表皮が剥ける頃には新しい表皮が再生されます。治療費用について:Q-SWitchedルビーレーザー治療に保険が適応されるのは、太田母斑、異所性蒙古斑、偏平母斑、外傷性刺青(アスファルトや鉛筆による)ですが保険適応の場合でも1回の治療費は1~2万円程度かかります。治療回数について、しみやそばかすは1~2回の治療で効果がでることが多いですが、太田母斑では10回以上、異所性蒙古斑では3~4回、外傷性刺青やアートメイクによる刺青(黒系の色素のみ)は5~6回程度、色調が改善するまでに必要です。扁平母斑は保険適応ですが、治療効果がでないことがほとんどです。(個人差があります。)
●治療の注意点:照射時にはやや強めの痛みがあるため、原則的には、麻酔クリームを1時間位、塗布してから照射を行います。真皮内病変の場合、注射による麻酔も併用することをお勧めします。麻酔が必要なため、広範囲の照射には向いていません。治療後は、表皮が浮いたような状態となり、1週間から2週間で剥けることが普通です。照射部位には、半透明の絆創膏を貼付しますが、浸出液が多い場合は、絆創膏の交換が必要です。治療後は、照射部周囲のメラニン細胞が活性化され、紫外線による色素沈着を極めて起こしやすくなります。日焼け(色素沈着を起こします)は厳禁です。スキンケアをしっかり行って下さい。麻酔等にアレルギーのある方は医師にご相談ください。

IPL治療について
IPL治療のリスク:シミ、赤ら顔、毛穴、肌のきめ、ちりめん搬、うぶ毛を含めた脱毛などの治療に使用出来ますが、レーザー(1芸に秀でている)に比較すると効果が弱い部分もあります。脱毛についてはレーザー治療よりも痛みが少なく脱毛できる特徴があります。1~3ケ月毎に照射を行うことが多いです。脱毛は5~6回程度(男性のひげは10回程度)、シミや血管は3~4回程度治療回数が必要(1~2ケ月毎)です。
■IPL治療中、治療後の注意点:照射時には軽い痛みがあります。痛みが強い場合には照射中でもお申し出下さい。麻酔クリーム(塗布してから照射まで1時間必要です)を前もって使用することもできます。治療後、シミやくすみの反応部位は、色調がやや黒くなります。その後、洗顔とともに、自然に薄いかさぶたが取れてきますので、かさぶたを無理に取らないで下さい。治療後に水ぶくれや肌の異常を生じた場合には、必ず外来(土日は救急部)までお電話を下さい。治療後は、メラニン細胞が活性化され、紫外線による色素沈着を起こしやすくなります。日焼け(色素沈着を起こします)は厳禁です。スキンケアをしっかり行って下さい。

皮膚良性色素性疾患治療用レーザー治療
●レーザー治療のリスク:レーザー照射単独では、再発までの期間が短く、時にレーザー照射による色素沈着を生じる場合があります。多くの方では、複数回(3~5回)の照射が必要です。治療効果には、個人差があり、効果が十分にでない場合もあります。
▼レーザー治療の注意点と合併症:照射時には、輪ゴムでやや強くはじかれるような痛みがあります。通常は痛みのために治療できない方はいませんが、痛みが強い場合に表面麻酔を塗布してから行う場合は、別途数百円程度の料金がかかります。レーザー照射により、表皮のメラニン細胞を刺激しますので、治療後の日焼けによる色素沈着を予防する必要があります。日中のサンスクリーン使用は必須です。日焼けしすぎている方、肌荒れが強い方、光アレルギーのある方は、治療により皮膚症状が強く出ることがありますので、医師と相談の上、治療するかどうかを考えましょう。
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