脳卒中センター

脳卒中センターについて

 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は、死亡率が高く(本邦第4位)、生涯にわたる重い障害を残す可能性の高い疾病であり、予防はもちろん、発症後速やかに専門的な診断、治療を受けることがその後の、神経障害による後遺症を最小限にとどめるために重要です。

 平成17年より認可されたt-PA療法は、迅速かつ高度な管理を必要とし、集学的な治療と専門施設での早期受け入れ治療開始の重要性と有用性を示しました。当院では、24時間体制での患者受け入れと診療体制を整えてきており、上伊那地区を中心とする、広域的な患者の受け入れを行い、これら最新の治療にも対応してきました。救急受診から診断加療に至る過程は救急部、神経内科、脳神経外科の連携を強化し、速やかで適切な加療を可能としております。さらに、平成19年より脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit:SCU)を整備し、伊那中央病院救命救急センターと密接な関係を持ちながら、脳卒中の急性期治療を行ってきました。現在、脳卒中に対する治療方針決定を即座に行えるように、十分な経験と資質を備える神経内科及び脳神経外科医師が24時間・365日体制で対応しています。当院のSCUにおける脳卒中入院患者数は300人余/年から350人/年にまで増加しており、脳卒中患者はより広域から集学的かつ専門設備のある当院へ搬送される傾向にあり、社会への貢献度に比例してその責任も増しています。また、当院は脳卒中発症後速やかにリハビリを開始する急性期リハビリテーションを行っており、患者のスムーズな回復期リハビリテーション施設への転院や、早期在宅療養へ移行できる体制も整えられています。平成22年12月より「上伊那脳卒中地域連携パス」の運用を開始しこの体制はより強化されています。平成23年3月には「地域連携支援病院」の指定を受け他医療機関との連携も重視しております。

 脳卒中の治療は、より早くより適切な治療を正しい診断のもとに行うことが重要です。そのためには、神経内科・脳神経外科医師・看護師はもちろん、関連する循環器科医師・放射線科技師・リハビリテーション科などとのシームレスなコミュニケーションと診療の実践が不可欠です。そのために、SCU組織を母体に脳卒中治療に関係する院内組織をまとめ、脳卒中診療のための専門チーム(脳卒中センター)を編成することが必要であると考えました。脳卒中センターは適正な治療を行う体制を院内に整備するとともに、上伊那を中心とした広域医療圏の医療関係者への最新の脳卒中治療の発信源となることが求められています。さらに、地域住民の脳卒中に対する啓発活動の拠点として地域の脳卒中急性期医療を担うようにしたいと思います。

脳卒中センター長 佐藤 篤

脳卒中講演会

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