ほうれい線とマリオネットライン

 口周りの深いしわである、ほうれい線とマリオネットラインは、ともに、年齢とともにより深くなっていきます。一番の原因は、重力による皮膚と脂肪のたるみです。加齢による、また、顔面の骨の吸収も影響しています。重力により頬から下あごにむけて存在する脂肪を支える膜がたるみ、重力に対抗して引っ張られ続けたために頬から下あごの皮膚がたるんでしまい、しわや溝が深くなります。

 患者さんは、頬を耳の方に指で引き上げながら、「これだけで良くなるのですが・・」とおっしゃりますが、実は、手術で頬の皮膚を引き上げてもほうれい線は浅くならないのです。

 ほうれい線やマリオネットラインを目立たなくするのには、ほとんどの場合、手術は必要ありません。ヒアルロン酸を深くなった皺の下に注射するだけで、深いしわであっても、目立たなくすることができます。

 一方、注射する物質は、生体に害が無く、生体内で比較的短期間(数年程度まで)で吸収されるものでないといけません。1年に1回程度のメンテナンスと考えていただくのが良いと思います。

 最近、自分の組織を再生させることにより、皮膚を引き締めて、たるみを食い止める治療が開発されました。当院では、フラクショナルレーザー治療、RF治療とPRP治療が受けられます。これらの治療では、老化による皮膚のたるみや脂肪のたるみを、組織の再生力を上げ、皮膚の再生をはかることで遅らせることができます。フラクショナルレーザー治療、RF治療やPRP治療は、できれば、ほうれい線やマリオネットラインが極端に目立つ前に治療を始められると、より効果的です。

口元に関する施術料金(伊那中央病院料金条例より抜粋)
 項  目  種  別  単 位   税抜き金額 
 注射関連  ヒアルロン酸(ジュビダームウルトラXC)(1A) 1件  45,000円 
 フラクショナルレーザー  両頬 1件  25,000円 
 下顎 1件  20,000円 
 RF治療器  ユニフェイス+モノポーラ治療(顔面) 1件  15,000円 
 ユニフェイス+モノポーラ+バイポーラ治療 1件  18,000円 
 PRP注入療法  採血15mlまで 1件  80,000円 
 採血15ml超10ml当り 1件  40,000円 
※美容外科における保険診療適応外の自由診療に係る料金は伊那中央病院料金条例で定められています。料金一覧表はこちらから→ https://www.inahp.jp/0300169.html#anc2982

上唇(くちびる)周囲に縦の皺が目立つようになった

唇のまわりには、唇を取り巻くように筋肉がいて、この筋肉の収縮により唇は形を変えることができます。唇の周りの皺は、長年この筋肉により伸び縮みしてきた皮膚の折れ癖によるものです。

唇の周りの皺には、ヒアルロン酸の注射がとても効果的です。老けた印象の唇を、注射するだけで、若返らせ、縦じわもかなり目立たなくすることができます。同時に唇のボリュームアップもできます。

ヒアルロン酸注射は、その安全性のために徐々に吸収されていきますので、1年程度で繰り返し行うことが必要ですが、メンテナンスとお考えください。お化粧がとても楽になる方が多いです。

 ヒアルロン酸注射の料金(税抜き) 1本 1.0ml程度 45,000円

唇(くちびる)の外側がやせて、凹んでしまった

唇の外側の凹みは、加齢による下顎骨の吸収に加えて、頬の脂肪が年齢とともにボリュームを減らし、同時に、脂肪を包む組織の緊張が弱まり、脂肪が下垂し、皮膚もたるむために生じます。

治療としては、凹んだ部分を盛り上げるように、ヒアルロン酸を注入する方法が適しています。

皮膚のたるみも改善したければ、PF治療器によるウルトラVシェイプ治療で皮膚の引き締めを行うことで対応できます。

 種  別   単 位     税抜き金額 
 ヒアルロン酸注射(ジュビダームウルトラXC) 1件 45,000円 
 RF治療器(ユニフェイス+モノポーラ治療(顔面)) 1件 15,000円 

唇(くちびる)にもっとボリュームが欲しい

薄い唇を少し厚くしたい場合には、二つの方法があります。一つは、ヒアルロン酸注射であり、もう一つは手術です。手術では脂肪移植や、真皮移植が行われます。手術を希望される場合でも、ヒアルロン酸注射で、一度その効果を確かめていただき、ヒアルロン酸注射後の形態を確認してから、手術を考慮されると、手術後の不安が減ります。

口回りの美容手術

口唇の手術料金
口唇に関連した手術  単 位  税抜き価格
 口唇
(ボリューム調整)
 口唇縮小(上下各々毎) 1件   150,000円  
 口唇の厚み増大
 (自家組織移植・上下各々毎)
1件   200,000円  
 ガミースマイル矯正
(笑ったときの歯茎の露出)
 粘膜による矯正手術 1件   250,000円  
 骨切りによる矯正手術
 (全身麻酔、入院)
1件   1,500,000円 
(全身麻酔、入院費別途)
 脂肪  脂肪移植 10ml 1件   80,000円 

リスクと副作用


RF治療器による治療について
★治療の注意事項:施術中、痛みはほとんどありませんが、熱が発生するため、暖かい感じがします。施術中に熱い感じがする場合、遠慮なくおっしやつてください。骨の上(下顎など)では、超音波の振動音・(高い音)を感じる場合もありますが、心配はいりません。ペースメーカー、体に金属が入っている場合、その近くを施術することはできません。妊娠中、授乳中の方は施術できません。また、最近、顔面の手術や他の美容外科処置を受けた方は、施術前に医師にご相談ください。治療交果が実感できるまでには、3回以上必要なことが多いです。RF治療器は部分痩身機器であり、体重の減少効果はほとんど得られません。
■治療後の経過、治療による合併症:治療効果は治療直後から感じられる方が多いですが、組織再生は施術後1ケ月頃から起きます。治療により皮下の脂肪量は減少します。皮膚温を上げて皮膚を再生させる治療のため、ごくまれに皮膚の浅いやけどを生じることがあります。この場合には施術後に軟膏治療などを行う必要があります。施術後は排泄を促す目的で水分を多めにとってください。施術後(48時間以内)に運動を行うと、治療奈果を得やすくなります。施術後は施術部の温度が高くなるので、長風呂、岩盤浴やサウナなどではのぼせやすくなります。なお、体型や局所の脂肪量などにより、治療効果には個人差があります。

ヒアルロン酸注射について
▼ヒアルロン酸注射が向かない方:未治療のてんかんがある方、自己免疫性疾患がある方。ポルフィリアという疾患の方、スポーツをしていてドーピング検査を受ける可能性がある方
■ヒアルロン酸注射の合併症等:鈍針(先のとがっていない針、皮下で動かして少量ずつヒアルロン酸を広い範囲に注入できる)を用いて、皮下から骨の上に分散してヒアルロン酸を注入します。鈍針を挿入する部分には、局所麻酔をして、細い針で鈍針挿入用の穴を開けます。使用するヒアルロン酸は吸水力が大きく、1日位してから少し膨らむので、やや控えめの量を使用します。針の刺入部には小さな皮下出血を起こします。(1週間程度で改善)注射後1週間程度の期間、かゆみ、赤み、むくみ、硬結を生じることがあります。重大な合併症として血管塞栓による皮膚壊死、脳梗塞、失明の報告があります。
■効果の持続:ウルトラとウルトラプラスは1年程度ポリューマは2年程度とされています。ボリュームをさらに増やしたい場合、追加の治療はこの期間を待たずに行えます。なお、治療効果には個人差があります。

1540フラクショナルレーザーによる治療
●フラクショナルレーザー治療のリスク:表面には傷ができませんが、レーザーによる熱変化で、微少な範囲で皮膚がやけどし、治療時には軽い痛みを伴います。皮膚の治癒過程はレーザー照射後に始まり、数ヶ月続きます。1ケ月以上の間隔をおいて、5回程度続けて行うことで効果が見られます。ニキビ跡や、傷跡の治療では、さらに治療回数が必要です。フラクショナルレーザーは、皮膚にダメージを与えて治療する方法です。施術当日は十分なクーリングを行い、軟膏を塗布します。治療翌日は軽いやけどの様な感じになり、3日間程度は赤味が生じます。1週間程度、皮膚の表面の乾燥やがさつきも生じます。一時的に、ごく小さな細かい多数の疲痕を多数生じるので、気になる場合があります。治療中はスキンケアをしっかり行い、特に日焼け止めの使用は必須です。治療中に他の光治療を行うと、色素沈着を生じる可能性が高いので、レーザー、IPLなどの治療を並行して行うことはできません。



 
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