院長挨拶

平成30年度の展望

伊那中央病院 院長
伊那中央病院 院長

川合 博

 超高齢化社会と若年層の減少が進展する中で、医療は大きな変革期にあります。国が進める医療改革の二本柱は「病院機能の分化・連携(地域医療構想)」と「地域包括ケアシステムの構築」であり、今年4月の診療報酬と介護報酬の同時改定は、その方向へ大きく進める大幅なものとなりました。伊那中央病院は、これらの状況の変化に迅速かつ適切に対応して安定的な運営を行い、上伊那地域の中核病院として医療や介護、福祉など多職種の皆さんと緊密に連携し、安心して暮らせる医療体制を創造するために尽力してまいります。

 昨年10月に完成した北棟は全面的に稼働を始めております。健診センターは4月から検診受診者枠が拡大し利用されやすくなりました。またPET-CTを使ったPET健診も5月から始まります。高精度な放射線治療装置(リニアック)も本稼働し、がん診療連携拠点病院としてがん治療機能がさらに高まりました。

 北棟移設後の本館跡地の再開発についても診療機能の向上、患者サービスの充実、働く環境の整備の三つの視点から順次進めております。本館1階部分には、小児用の各種リハビリ室とプレイルームを設置します。また、1階エントランスに隣接した旧レストランの跡地は、入院や退院などをはじめ様々な相談支援を行う患者支援センターとなります。3階西病棟には多目的ルームを作り、回復期リハビリ病棟患者のリハビリや、入院生活による認知機能など身体機能の衰えを防止するための「つどいルーム」を開設します。

 診療面では、腎臓内科に専門医が一人常勤化しますので上伊那地域の腎臓病医療が強化されます。消化器内科も医師が2名増員され一層充実します。上伊那地域は人口10万人当たりの医師数や看護師数が長野県内でも非常に少ない地域であり、将来を見据えた人材育成も当院の重要な役割です。幸い今年は初期臨床研修医が13人となり、歯科医師の初期研修医も1人加わります。また今までは医師でなければできなかった医療行為が医師と連携することで実施できる特定看護師制度がスタートしており、当院も特定看護師養成の研修指定病院となるべく準備をしております。特定看護師は地域包括ケアを進めるうえでも大きな役割を果たすと期待されます。

 伊那中央病院が多くの若い医療者にとって魅力ある、そして地域の皆様がかかってよかったと思える良い病院となるよう職員一同精進してまいります。
 
2018年4月1日
 
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